JOJODACHI’s blog

独身生活の長かった、男女の新婚生活について

新ジム初日

ジャブ、ストレートともに、打っていない腕がアゴを守るように、引きながら内側に絞る。

とくにジャブが、実戦向きでないクセがあり、相手と相打ちになる角度になっている。

ミット練習ではジャブ、ストレートともにリラックスして、左右同じ威力だせるように。ガードは(好みだと思うけど)左、右同じ高さまであげる。ので、パンチもフィニッシュブロー以外は左右同じ強さで打てるようにとのこと。


基本、ジャブは体重移動で力をもたせる。
ストレートは捻り。
左フックを鍵の字が崩れないこと、打ち終わりの右が、キチンとアゴをガードしていることに留意。

打っているのと逆のガードをあげるのはどのパンチも同じ。左フックの際、右ストレート後の右腕がガードに転じていないことを数回指摘される。

当面思い切りうつより、自分の距離を捉えること。コンビネーションで、踏みこみが強くなりすぎて腕が伸び切らない状態になりがち。

百万匹

 虫歯を見つけられてしまった。痛みはない。放っておいてほしいが、若い医者は熱心に口のなかを探っている。その間、目線の先にある電灯をじっと見つめていた。特別の素材で作ってあるのだろう、見ていても眩しくない。新しい診療所。人工的。
 「ここ、痛いですか?」
 顔を横に振る。それでも先の尖った棒がさらに口内を探る。そしてついに動かぬ証拠を見つけたようで、
 「ここ、痛いでしょ?」と嬉しそうに言う。医者は私の目の前で両手を広げてみせ、あれ、棒はと思うと、私の口の中から伸びている。
 「ほら」と言って医者は金属の棒の先を軽く叩き、穴の空いた歯に刺さったそれは、ぶらぶらと揺れた。
 「穴が空いてるんです」
 痛みはなかった。
 「痛いでしょ?」
 痛くない。
 「でもね、私のほうが詳しいんです。だから治療したほうがいい」
 耳を疑ったが、医者は棒を抜くと麻酔はいらないといい、すぐにドリルを突っ込んだ。手伝いの女の子が小型の機械で唾液を吸う。歯が削られる。ひどく危険な音。それでもときどき鈍い痛みがあるだけだ。
 「百万匹はいますね」と医者が言う。女の子が頷く。乾いた口の中で高速の刃が唸る。目をつぶると音が恐ろしく巨大に感じるので、時計を見ていた。それから診療所に流れる音楽に注意を向ける。また、時計を見る。医者の目は軽い興奮で輝いていた。
 百万匹?
 医者は一生懸命に私の口の中を削った。やめる気配がない。
 なにかがいるのだろうか。でも、百万匹いたとしても、もうなにも残っていないだろう。頼んでもいないのに。
 電灯をにらむ。
 そしてそれがなんであれ、私のものなのだ。
 眩しくない。でも私は目を細めて難しい顔をする。
 少し、痛くなってきた。

 ガラス越に診療所の前の通りが見える。街は夕陽に照らされている。でも、診療所にはあの緩い、暖かな光が届いていない。不思議なことに。
 「口の中になにかいるんですか?」
 医者はドリルを洗っていた。それは私の想像よりもはるかに大きく、かたちは異常だった。黙々とそれを拭き、女の子が受けつけに戻るころ、やっとこっちを向いた。
 「あなた、最後に歯医者に来たのはいつですか?」
 五年は来ていないはずだった。
 「いろいろ変わったんですよ。あなたは知らないかもしれないが」

 受付で女の子にも聞いた。
 「いえ、なにもいませんよ」
 「きれいになりました。もう、一匹もいません」
 そう言って、にっこり笑った。

このまさに、この瞬間結婚準備をしている編【了】

あれやこれやしているうちに、淡々とモノゴトは進み、無事婚姻受理書を受け取りました。

 

しかし、ズッコけた、というか予想外だったのは、品川区は日曜が休日開庁。婚姻届を提出したのは大井町駅から少し歩くこの役所でした。

 

受理届出ゲットして、写真でも撮ってもうかー‼️と意気揚々で向かったのですが、私の本籍は目黒。目黒区役所は土曜開庁のため、戸籍謄本を持っていかなかったこともあり、日曜開庁の品川区役所とは連絡がとれず。

 

翌日月曜に区役所同士で確認ができたら、受理届出を出してくれるとのこと。

 

えーーー。悶々…。

 

いや、ちゃんと謄本持っていかなかった私は大変責められましたよ…。

 

ということで、品川区役所のある大井町の焼肉店を物色。嫁の機嫌を取りつつ。

 

大井町には、ランチだとどこ入っていいのか本当に迷うエリアですが、夜は呑み屋がたくさんあります。宿場の風情よろしく、路線は3路線入っており、便利な駅ですが、それはそれ。個人経営のラーメンが400円で食べるエリアです。

 

チェーンではない、雑多な、かつ企業努力の結晶である牛角やら某チェーン店を押し退ける店はあるのだろうか❓

 

ということで、しばらく駅前脇道にある歓楽街をふたりで散策。

 

ん❓かなり強気の値段設定。かつ飲食店では鬼門の二階のホルモン店。

 

嫁と2人してもやもやした気分を払拭すべく、目の前の牛角をスルーして期待、というか期待を裏切るナニカを求めて入店。

客の入りは8割程度。これは期待できる!

 

……。と思いきや、「通し」ではなく頼んだサラダがキャベツのみじん切りにお愛想程度のレタス。肉は厳選されたルートのみを通して入手、と壁書きしてありましたが、なにをどう厳選してしまっのか…。

 

と、残念なお店でしたが、お会計は軽く食べて一万超えてました〜(~_~;)

 

大崎(戸越銀座)の近隣のネバーランドというホルモン屋さんのクオリティを知ってしまっているため意気消沈( ´∀`)

  ※ネバーランドは教えられまへん。

 

それでも、そんな宙ぶらりんな状況で、不平も言わずに愉しく飲めたのは嫁さん(現)のおかげでございます。

 

個人的にはこのエリアは生3百円、焼き鳥百円からいが、初めて入るには妥当なところかと思います〜。大井競馬場もあるので、土日に競馬場の開催があるときには立ち寄ってみるのも面白い街ですね♫

このまさに、この瞬間結婚準備をしている編②

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった」川端の天才っぷりと、日本語の深さが詰まった一文である。

 

前回の続き、播但線を降りたわたしは、ナゼかこの名文を思い出さずにはいられなかった。

 

川端なら、この何もない、中途半端なロータリーと大規模スーパーをみてどう表現するだろう。整備された姫路城近辺ではなく、どんなきっかけでか、播但線沿線でをはじめて降りた方にも想像頂きたい、光景ではある。

 

さて、彼女のご実家でのおもてなし、姫路という兵庫でもある意味「一つアタマ抜けてる」土地柄については後日【地方都市:廃れゆくコミュニティと活きつづけるコミュニティ 姫路編】で紹介したい。

 

なにせタイトルの通りこのまさに、この瞬間結婚準備をしているのであり、そこは端折らせて頂き。。婚姻届を書いている

 

本日2017年3月18日は、友人に結婚証明のサインをお願いするため、嫁(予定)と、高校時代からの私のサッカー仲間で食事にでるのに、まだ自分がかけていない。

 

場所は神保町の餃子が有名な中華料理屋。サンコウエンチャイナ。

 

餃子好きの友人と、餃子好きの嫁(予定)にはうってつけの場所である。

 

食べログでみたところ、とても雰囲気もよく、餃子の汁で婚姻届がめためたー、ということもなさそう(恐らく)。

 

さて、友人と嫁(仮)、そして餃子が起こすケミストリーに期待しつつ。神保町お気に入りのカレー屋にひとり入るのであった。

 

どうでもいいけど、婚姻届ってただでもらえるんですね( ´_ゝ`)@品川区

 

 

 

このまさに、この瞬間結婚準備をしている編①

まあ、こうしたいなあ、と考えるのと、それを実際に行動に移せるかは大きな違い。行動派ではないと自認しているあなた!

その日、その日はある日突然やってくるのかもしれない。

 

いま思い起こすに、自分のケースでは、東京で年末ずっと彼女と過ごしていたことがひとつの発端となった。

 

彼女から、31日より正月三が日は帰省する予定と聞いていたが、見送るつもりが❤️つい勢いで❤️新幹線の自由席を購入。

 

急遽、彼女の実家である姫路に電話することとなった。親戚なども集まる一年に一度の正月だ。そこに見も知らぬオトコがくるなんて、常識/良識のあるひとだったらどう思うでしょう。

 

無計画なことスナフキンが如し。スナフキンだってテントくらいはもっていくさ。

 

しかも、あれは物語のなかだからカッコいいのであって、現実にそんなことやる奴は、この日本という世界でも有数の歴史文化を誇り、行事を大切にする国にあっては到底許されまい。

 

ちなみに向かうのご両親とは話したことはない。付き合っていることも知らないとのこと。え、付き合ってることくらい親に言いなよ、とかとか話しつつ、アタマは完全に別のことを考え始めている。

 

「大迷惑」「ごはん用意してないからスーパーでネギでも食べたら?」「寝床は馬屋でいいかしら」「このへん、最近クマがでて人が死んだんだっけ?かあさん」

一体、なにを言われるやら。

 

ひとり新幹線の自由席に立ちながら不安を募らせる。指定席の彼女が母親に伝えておくとのこと。

 

新幹線は3時間ほどで姫路に着いた。ここで土産と、自分のシャツやらジャケットを少しフォーマルにチェンジ。

 

彼女いわく、大丈夫よー、とのこと。

いや、大丈夫って便利なコトバですよね。

 

この極寒のなか、ネギ食って、馬屋で寝るのなら大丈夫なのか??

大丈夫の程度をおしえてくれい!!!

 

彼女の家はここから更にローカル線(いま調べたら播但線というらしい)に乗って二駅。

ローカル線はなんと手動でも開け閉めができる。

さて、降りてみると…。続